ベーチェット病とはなんなのか?なじみのある方もなじみのない方も
しっかりとベーチェット病についての正しい知識を知っておきましょう。
ベーチェット病とは、にきびのような皮疹、口腔粘膜に繰り返し起こる
アフタ性口内炎、外陰部の潰瘍、目の炎症を主症状とする
膠原病類縁疾患のひとつです。
また神経・消化管・血管など内臓も冒される事もあります。
ベーチェット病の原因は不明と言われてますが、白血球の特定のタイプの人に
発症が多いことがわかっており、遺伝的な要因が関わっているとも
考えられています。
年代別にみると20~40歳の男性に多く、特にトルコを含む中近東から中国
そして日本でも多い病気です。
ベーチェット病は、口の中,皮膚,目など全身に色々な症状が繰り返し
現れる病気ですが、その原因はいまだにわかっていません。この病気を
昭和10年代に詳しく報告したトルコの皮膚科の医師の名前、ベーチェットから
ベーチェット病という名前がつきました。
しかし歴史家によると、ヒポクラテスの書物にベーチェット病の最初の記載が
あるという事からもかなり昔から存在してる病気という事がわかります。
前述したようにこの病気はトルコを含む中近東から中国そして日本に多い病気で、
シルクロード病とも呼ばれています。
日本では、ベーチェット病に対して1972年より厚生省に研究班を作り、
その原因の解明と治療法の開発に力を入れてきていますが、まだ不明な点も多く、
特に目の炎症の症状がある患者さんは視力の低下、ひどい場合は
失明に至る事もあり、難病に指定されています。
ベーチェット病の症状は、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、皮膚症状、外陰部潰瘍、
眼症状がベーチェット病の主な症状としてあげられます。
口腔粘膜のアフタ性潰瘍とは、境界がはっきりしている皮膚の浅いところに
出来る痛みのある潰瘍の事です。
唇の粘膜、頬の内側の粘膜、舌、更にさらに歯茎などの口腔粘膜に出現します。
ベーチェット病にかかるとほぼ発症する症状であり、しかも初発症状として、
この口腔粘膜のアフタ性潰瘍が発症することが多いです。
この場合の潰瘍は大体が10日以内に消え、治りますが、治ったあとも再発を
繰り返すのがベーチェット病の特徴といえるでしょう。
ベーチェット病の皮膚症状としては、結節性紅斑、毛嚢炎様皮疹又は
座瘡様皮疹等が挙げられます。
下腿伸側や前腕に結節性紅斑がみられるようになり、顔、胸部、頸などに
発疹ができたり、皮下に血栓性静脈炎がみられることがあります。
また採血などの静脈穿刺によって皮下の血栓性静脈炎が
誘発されることもあります。
外陰部潰瘍は有痛性の境がはっきりしているアフタ性潰瘍で、男性では陰嚢、
女性では大小陰唇によく発症します。痛みを伴う潰瘍ですので、性病と
間違われがちです。
眼症状はベーチェット病の中でも最も重い症状をあらわす場所です。
ベーチェット病の眼症状としてはぶどう膜炎が主な症状といえます。これは、
炎症が前眼部のみに起こる虹彩毛様体炎型と、後眼部におよぶ
網膜ぶどう膜炎型に区別されます。網膜ぶどう膜炎は視力予後に直接関連し、
治療の面で重要ととなります。
ほぼ両眼が侵され、後眼部病変として網膜絡膜炎を起こしてしまった場合、
最悪、失明に至りますので注意が必要です。
ベーチェット病の治療に関してですが、まずベーチェット病の原因について
知らなければなりません。ベーチェット病の原因は実は今現在も不明です。
しかし、その病態の形成については少しずつ明らかになりつつあります。
なぜベーチェット病が発病に関しても原因不明とはされていますが、
ベーチェット病の原因として、細菌やウイルスではないかという考えが最も
有力視されています。
現在のベーチェット病の治療は色々な形で行われています。治療の種類としては
バランスのとれた食事内容への改善、日々のストレスの軽減、
しっかりとした休養をとるようにしていく一方で、薬物治療を行います。
ベーチェット病の病態の重症度や後遺症を残す可能性の有無などで
優先順位をつけた上で、治療の対象になる治療法を選択します。
つまり生命の危険を伴う、もしくは重大な後遺症を残す可能性のある
特殊病型がまず優先され、その次に重大な後遺症を残す可能性のある特殊病型と
眼症状、次に後遺症も残りそうになく、また日常生活への影響も
あまりない粘膜皮膚病変や関節病変の有無をチェックしていきます。
これらによって基本方針を定めます。ベーチェット病の治療の際は全身的に
血管の閉塞が起こりやすいので、抗凝固療法や血管拡張療法を行います。
口腔内潰瘍には、口腔用のケナログ、アフタッチを用います。
虹彩ぶどう膜炎には、リンデロン、ネオーラルを用います。
急性型には、プレドニン、エンドキサン、イムラン、メソトレキセート、
サラゾピリンなどの免疫抑制薬を内服します。
各種症状が反復する場合には、コルヒチン、エパデール等が有効とされてます。
ベーチェット病の治療は薬物治療が基本となりますが、生活習慣等の改善でも
悪化は防げます、日頃から注意する事が大事でしょう。
ベーチェット病は難病でありながらそこまで世間に認知されてない病気でしたが
EXILEのメンバーMATSUさんが、テレビ番組でベーチェット病であることを
告白しました。
EXILEとして活動するMATSUさんはEXILEに入る前の学生時代に発病し、
10年以上もベーチェット病と闘い、現在は左目の視力を
失いかけていると言う事です。
激しいダンスがウリのEXILE、そのEXILEのステージに立つには、
ベーチェット病はあまりにも無理のある過酷な症状といえます。
しかもMATSUさんが患ってるベーチェット病は目、口内、皮膚、外陰部、
4ヶ所に症状がでているらしいです。
EXILEのリーダーからはベーチェット病の事も考えろ、EXILEだけが人生じゃない、
という脱退の話も会ったらしいのですが、MATSUさんはEXILEとして
活動していく道をとったのだそうです。
MATSUさんはEXILEとして活動していく事こそが、EXILEのメンバーとして
生きることが自分の人生だといい、ベーチェット病と闘い続けながらEXILEとして
活動していく事を選択しました、これはとても素晴らしい事だと思います。
これ以外にもベーチェット病を発症し視力を失っていく若者の苦悩を描いたさだまさしさんの
著書が映画化(解夏)、ドラマ化(愛し君へ)と作品にされています。
ベーチェット病に苦しみながら投薬治療を行い、EXILEとして活動を続ける
MATSUさん、また映画化、ドラマ化の題材となった事はベーチェット病に対して
理解を深めるとともにベーチェット病患者全ての方に
勇気を与えていると言えるでしょう。
ベーチェット病と口内炎は切っても切れない関係があります。
ここではベーチェット病の代表的な症状である再発性アフタ性口内炎について
説明します。
口内炎とは口腔粘膜に発生する炎症全てを指しますが、その原因には
きわめて多くのものが含まれています。
口腔は食物を消化する器官であると同時に、気道の一部を形成していますので、
大気中の病原微生物などが侵入し、口内炎などさまざまな病床が発生する機会に
さらされています。
また口腔内には既に多くの細菌が常在していますので、免疫力の低下などにより
病原菌となり口内炎を含めた口腔内感染症を引き起こすことがあります。
その他の口内炎の代表的な原因を挙げると睡眠不足、過労、お酒、ストレス、
偏った食生活、刺激の強い食べ物、タバコなど多種にわたります。
繰り返し説明になりますがベーチェット病の症状は再発性アフタ性口内炎の他に
眼症状、皮膚症状などが現れる多臓器侵襲性の原因不明炎症性疾患です。
この急性発作を何度も何度も繰り返しながら、慢性へと経過していきます。
口腔内の状態をみてもベーチェット病の患者なのか、
一般的な再発性アフタ性口内炎の患者か、どちらも見分けがつきません。
ベーチェット病の初期では必ずといっていいほど口内炎を発症しますが、
逆に言えば口内炎を何度も再発させている人はベーチェット病への疑いを
強めた方が良いといえるでしょう。
あまりに頻繁に再発性アフタを繰り返すようなら、ベーチェット病の可能性が
高まりますので医師の診断を仰いだみたほうがよさそうです。
ベーチェット病についてここまで振り返るとやはり治りづらく、
検査・診断もしずらい、非常にやっかいな病気であることがわかります。
更にベーチェット病にかかると治療費もかさみ、経済的にも精神的にも
ベーチェット病に苦しめられることになります。
ベーチェット病の原因は現在もはっきりとは解明されていませんし、
確実な治療法も解明されていません。
そのような原因が分からない治りにくい病気になってしまった患者さんを日本は
国をあげて支援、援助しています。
その支援として、ベーチェット病を特定疾患に認定しています。
この特定疾患への認定により医療保険の自己負担について一部、または全額を
公費負担し、患者さんや家族の方の負担軽減を図っています。
昨今ではドラマの主人公がベーチェット病を患っていたり、
EXILEのメンバーのMATSUさんがベーチェット病であることを
告白したりした事もあって、少しずつ認知されるにいたってきたといえます。
今現在でもベーチェット病は完治しずらい病気の一つですが、
それではベーチェット病にかかると、何の抵抗も出来ないのかというと
そういうこともありません。
ベーチェット病は治療が難しい非常にやっかいな病気ではありますが、
ベーチェット病に詳しい医師の診断を受ければ完治する事もままあるでしょう。
国を挙げての支援、また研究により原因のはっきりとした解明、そして完治を
確実にできるようになる日はそんなに遠くないといえるでしょう。
ベーチェット病の検査は一体どうやってやっているのか?
ベーチェット病が完治するのが難しい難病だという事は
理解して頂けたと思いますが、それでも完治の第一歩は早期発見。
ベーチェット病の検査がどういう形で行われてるかを調べました。
ベーチェット病の検査は、その検査をするだけで診断できるというような
特徴的な検査というものが存在していないので、患者さんが訴えるその時の
症状の組み合わせで診断をしているのが現状です。
最近では国際診断基準というものが出来たので、世界中でその診断基準が
使われるようになっています。
この国際基準がどういうものかというと、口の中にアフタ性口内炎が
出来るということがベーチェット病である前提条件で、それに皮膚の症状、
眼の症状、陰部の症状あるいは皮膚の針反応の陽性の4つうちの2つに
あてはまる場合、ベーチェット病であると診断を下すという方法です。
ただしこの国際基準には欠点があり、べーチェット病には目に
特有の症状がありますが、それ以外の症状を発症していないと
ベーチェット病とは認定されない事になります。
その為、国際基準の他に日本独自の診断基準もあります。
ベーチェット病を完全型と不全型とに分け、ベーチェット病を2つに分ける事で
区別しながらベーチェット病の検査・診断にあたってます。
ベーチェット病の目の特有の症状のみが見られる場合はベーチェット病の
不全型に当てはまることになります。
そういう矛盾点からもベーチェット病を診断するには今の国際基準では少し
問題があるといわれています。